2023.07.20
プレスリリース

ナウキャスト、京都大学とデータサイエンス教育で連携

~オルタナティブデータの無償提供を通してデータを活用した学術研究を支援~



 次世代金融インフラの提供を通して組込型金融を実現するFinatextグループでビッグデータ解析事業を担う株式会社ナウキャスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:辻中 仁士、以下「ナウキャスト」)は、京都大学 経済学部学部長・経済学研究科研究科長 依田 高典教授と、京都大学 経済学部・経済学研究科の学生を対象としたデータサイエンス教育の推進に関して連携していくことで合意しました。

■背景

 技術革新やデジタル化の進展に伴い、伝統的な統計手法よりも速報性と網羅性に優れたオルタナティブデータの存在感が増しています。経済学分野も例外ではなく、日々生成される消費や物価、位置情報といったオルタナティブデータを用いた分析に注目が集まっています。
 ナウキャストは、クレジットカード決済データやPOSデータ、人流データなどを用いて消費や物価といった経済動向をリアルタイムに可視化し、国内外の機関投資家の投資判断や事業会社の経営判断を支援しています。コロナ禍においては、消費や物価動向のデータを一部公表するなど、公共性の観点からもオルタナティブデータ活用の推進に取り組んできました。
 また、京都大学の依田教授は、データに基づいた理論検証や経済政策評価の観点からもデータサイエンス教育の必要性を強く認識し、より高頻度で入手可能なオルタナティブデータを用いた研究機会を学生に与えたいと考えていました。

■支援内容

 ナウキャストは、学術研究を目的としたオルタナティブデータの分析を希望する学生に対し、データを無償で提供します。学生は提供されたデータを利用して論文を執筆し、ナウキャストに論文報告を行います。
 なお、本取り組みで提供されるデータは、株式会社クレディセゾン(本社:東京都豊島区、代表取締役(兼)社長執行役員 COO:水野克己、 以下「クレディセゾン」)が保有するクレジットカード決済データです(※)。クレディセゾンは本取り組みに賛同し、同データをナウキャストを通じて学生に提供することに合意しました。
 
※ 分析に用いるクレジットカードデータは、氏名、生年月日、カード番号など個人を特定できる情報は一切含まず、カード利用情報などを含めて統計化したうえで、個人情報に復元できないように加工したものを使用します。

■依田 高典 プロフィール


依田 高典(いだ たかのり)
京都大学大学院 経済学研究科 教授/経済学博士
京都大学 経済学部学部長・経済学研究科研究科長
 
1965年、新潟県生まれ。1989年、京都大学経済学部卒業。1995年、同大学院経済学研究科を修了。経済学博士。イリノイ大学、ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学客員研究員を歴任し、京都大学大学院経済学研究科教授。専門の応用経済学の他、情報通信経済学、行動健康経済学も研究。現在はフィールド実験経済学とビッグデータ経済学の融合に取り組む。著書に『ネットワーク・エコノミクス』(日本評論社)、『ブロードバンド・エコノミクス』(日本経済新聞出版社。日本応用経済学会学会賞、大川財団出版賞、ドコモモバイルサイエンス奨励賞受賞)、『次世代インターネットの経済学』(岩波書店)、『行動経済学 ―感情に揺れる経済心理』(中央公論新社)、『「ココロ」の経済学 ―行動経済学から読み解く人間のふしぎ』(筑摩書房)などがある。

■オルタナティブデータの提供を通した学術研究支援について

 ナウキャストは、大学法人などの教育・研究機関における学術研究を積極的に支援しています。詳しくは以下からお問い合わせください。
 
 問い合わせフォーム: https://nowcast.co.jp/?form=demo_request_start

以上

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